株式投資と読書 資本主義社会で生きる知恵と知性

株式投資と読書。株式投資が上達する方法。大量の書物を読まずして、広い分野にまたがる、真に優れた投資家にはなれない。優れた投資家というのは読書家である。株式投資の初心者が知っておくべき大事なコト。投資哲学や思考・知恵は読書から作られる。
株式投資と読書 資本主義社会で生きる知恵と知性 TOP  >  2037年12月

株式投資と読書 バフェットの読書法





株・投資信託、いま損を抱えている人の投資の処方箋
中桐啓貴
株式会社クロスメディア・パブリッシング


静かなところでひたすらに読む

バフェットは1日をどのように過ごしているのでしょうか。
5、6時間を読書、1、2時間を電話、そして他の時間を考えることに費やしているそうです。
読書によって、過去の知識を得て、電話によって他の人の意見を聞き、考えることによって独立的に決断をするということだと思います。

パートナーであるマンガーも「大量の書物を読まずして、広い分野にまたがる、真に優れた投資家にはなれない。優れた投資家というのは読書家である。これには例外は1つもない」と言っています。
マンガーはまた、「私は伝記中毒と自称し、1日1冊本を読む。知恵を磨くことは道徳的義務である」とも言っております。

バフェットの師匠であるベンジャミングレアムは、その著書の中で「金融、会計、株式市場のノウハウについて広範な知識を持っているが、投資には向いていない人より、投資向きの資質を備えている普通の人のほうがはるかに大きな利益を上げているのを私たちは見てきた」と書いています。
つまり、短期的な株価の変動というのは、金融の知識で説明できますが、長期的な変化というのは金融の知識だけで見通すことができません。
人の織りなすマーケットを理解するには、多種多様な本を読むことによってしか得られないということです。

また、バフェットも、ウォール街の喧騒から離れたオマハで年次報告書から哲学書、歴史書までを丹念に読み込むことで冷静な投資判断ができるといっており、ある調査会社がアメリカにある運用会社の成績を調べたところ、NYに本社のある運用会社より、西海岸にある運用会社のほうが成績がよかったという結果が出ているそうです。

偉大な投資家というのは偉大な読書家でもあり、寸暇を惜しんで読書をしたからこそ、トレンドを見極め、短期的なモメンタムに動じないように思います。
マーケットがパニックになっているときこそ、これまでの読書の堆積を生かし、買いかどうかの判断をし、あとはまた静かなところで読書にふける、そうすると少しはバフェットに近づけるかもしれません。

まずは、多読をすることによってそのベースをつくり、その上で自分に必要なジャンルの本を読んでいくことによって、あなたの投資脳はより鍛えられていくと思います。





株式投資と株式会社と資本主義





臆病者のための株入門
橘 玲
株式会社文藝春秋

株式というのは、会社(船)の所有権をバラ売りしたものである。
だがこの権利には、大きな特典がついている。
会社がつぶれても、船が嵐で難破しても、どのような不測の事態が起きたとしても株主は出資額以上のお金を弁済する必要はないのだ。

この「有限責任」の約束があるから、みんな安心して株を買える。
何しろ損は限られているが利益は(理屈の上うえでは)無限大、というおいしい話なのだ。

こうして、アイデアと野心しかない無一文の若者でも、事業のための資金を集め、市場という大海原に乗り出していくことが可能になった。
たとえ失敗しても、損は株主が背負ってくれる。
株式市場とは、損を薄く広く分散させるためのシステムなのだ。

ところで、ここには資本主義のもうひとつの秘密が隠されている。

たとえばあなたが、1隻の船に全財産を投じるのではなく、資産を10等分してぜんぶで10隻の船に出資したとする。
このような分散投資が可能になるのは、船の所有者が小口でバラ売りされているからだ。
「これなら1隻た2隻、嵐で沈んだってなんとかなるだろう」と、あなたはほっとひと息つく。
それから、こんなひとり言をつぶやいたりしないだろうか。
「損したって知れてるんだから、どうせならドカーンと一発あててもらいたいもんだ」
船主がそのつもりなら、船長や乗組員も大賛成だ。
「どうせ生命をかけてるんだ。ちょっとくらいあぶない橋をわたっても、国に帰れば一生安楽に暮らせるくらいの大儲けを狙おうぜ」

株式会社というと「有限責任」が強調されるけど、いちばんのポイントは、損を限定することでみんなを冒険的にすることなのだ。
こうして大航海時代の船乗りたちは、七つの海をまたにかけ、だれも見たことのない「新大陸」を目指した。

この冒険を、経済学では「イノベーション」という。
株式会社=資本主義は、ひとびとをイノベーションに駆り立てる仕組みだからこそ、わずか四百年のあいだに科学技術を急速に発展させ、人類の経済規模を爆発的に拡大させたのだ。





株式投資と読書 読書しなくてもネットで十分だという人の末路





死ぬ前に後悔しない読書術
適菜 収
KKベストセラーズ

本を読んでいない奴は、ほとんどが薄っぺらい。
じゃあ、本を読んでいない奴は全員ダメなのか?
全員ダメです。
とにかくそういう奴は、あらゆる文化に対して薄っぺらいんですね。
きちんとした映画も見ないし、きちんとしたレストランにも行かない。
マクドナルドみたいな本を読み、マクドナルドみたいな映画を見て、マクドナルドみたいな音楽を聴き、マクドナルドに家族で通う政治家に投票してしまう。


バカとは価値判断ができないことです。
価値判断ができないから変なものを取り入れてしまう。
そしてますます変になっていく。
真っ当な価値判断を身につけるには、真っ当な価値判断のできる人から学ぶしかありません。
では、真っ当な価値判断のできる人はどのように決まるのか?
それは歴史や伝統が明らかにしています。
価値判断のできる人とは、価値判断ができる人が、価値判断ができると認めた人のことです。
だから価値判断ができる人が書いた本を読むことが、なによりも大切なのです。
人類は過去、ありとあらゆることを考えてきました。
その歴史につながる作業をしないとまずいわけですね。
人間とは人間の歴史に連なることです。
価値の連鎖に身を置くことです。


正解を暗記する人たち
本なんて読まなくてもネットで十分だという人がいます。
もちろんそれは間違いです。
たしかにネットには大量の情報が溢れている。
魅力的なものも多い。
必要な情報をピンポイントで探し出すこともできる。
だからダメなのです。
情報により武装した結果、人間はバカになります。
ネットではいちばん肝心な部分が見えてこない。
それは答えにたどり着く過程、思考回路の部分です。
ネットで答えを探すと答えしか見つかりません。
その「答え」を暗記して居丈高になる人たちがいる。


簡単に答え合わせができるようなものが「知」と勘違いされている訳で、そんなものを集積すればバカになるだけです。


「情報を仕入れるための読書」、つまり「子供の読書」から卒業して、まず何をやるか?
それは、思考回路をつくることです。
古典の中には重要な思考回路が出揃っているので、それを追体験する。

著者が「どのような答えを出したか」よりも、「何を問題にし、どのような角度から思考したか」を読み込むのが「大人の読書」です。






ウォール街で勝つ法則 株式投資で最高の収益をあげるために





ジェームズ・P・オショーネシー著
パンローリング株式会社



本書の分析結果は、上げ相場で有頂天になっている投資家、下げ相場でうなだれている投資家どちらに対しても示唆に富んだものである。
著者は言う。優れた投資手法を知っていることと、実際に金儲けをすることとは別のことだ、と。
どんな投資戦略にも市場に勝てない時期はある。
そんなときでも、「一貫して、辛抱強く、あたかも奴隷であるかのように、ひとつの投資戦略に従うことのできる能力」こそが、長期的に市場を上回る成果を上げる秘訣だ、と。
これは、いわゆる「プロ」の運用者にとっても耳の痛い話である。
組織に属していれば、不調な時期において採用している戦略の変更を求められることは珍しいことではない。
それに屈することなく手法を守り続けることは(組織人として)大変に難しい。
しかし、戦略に致命的な欠陥を発見したのでないかぎりは、長期的妥当性を説明し忠実に実行し続ける、というのがプロとして大切な資質であると本書は語っている。
本書において最も有効なバリュー指標とされているPSR(株価売上倍率)であるが、この戦略とて2年続けて相対リターンがほかの戦略を下回ったことがある。
本書で示した長期間にわたる投資成果を見ている読者なら、2年程度の負けなぞ十分耐えうると考えられるかもしれない。
しかし、リアルタイムでマーケットに携わっている場合の2年間というのは短い時間ではない。
特に別の戦略が(それが過去に負けていた戦略であっても)市場を大きく上回っていれば、なおさら「今回はマーケットが変質したのだ」という思いに駆られ、「ほかの投資手法に鞍替えすべき」という誘惑に勝つのは容易ではないだろう。
しかし、著者は繰り返し言う。
歴史はけっしてそのままの形では繰り返すことはないが、同じような種類の出来事は繰り返し起こり続ける、と。






一貫して賢明な投資戦略を用い続けることが長期的に市場で勝つ唯一の方法である





ウォール街で勝つ法則 株式投資で最高の収益をあげるために
ジェームズ・P・オショーネシー
パンローリング株式会社


戦略を忠実に守ることがカギ
本書は、首尾一貫して賢明な投資戦略を用い続けることこそが、長期的に市場で勝つ唯一の方法であることを示す。
実際、投資信託評価機関であるモーニングスターが格付けを行っている投資信託の80%はS&P500を上回ることができないでいる。
この原因は、「運用者がどんなことがあってもひとつの投資戦略を守る」という規律にかけることにある。

銘記すべき事柄(本書のハイライト)
本書を通して、読者は次のことを理解することになるだろう。

■ほとんどの小型株戦略の超過リターンは、時価総額2500万ドル未満の超小型株によるものである。
だが、投資家が現実にこのような超小型銘柄を買うことは事実上不可能である。

■低PER銘柄への投資は、大型の有名株に限定すると最も収益性が高い。

■市場に勝つための銘柄選択において最も有用なバリュー(割安株)指標とはPSR(株価売上倍率)である。

■前年に損失が最も大きかった銘柄は、今年買ってはならない銘柄の筆頭である。

■前年の収益が増加したというだけで今年の投資対象と考えるのは無意味である。

■いくつかの指標を併用すれば、長期的な運用成績は著しく良くなる。

■有名な大型株のなかから配当利回りが高い銘柄を選んで集中投資すれば、S&P500の4倍の成果を得られる。

■一貫して市場を上回るリターンを上げるために用いるべき唯一の成長変数は、レラティブ・ストレングスである。

■現状のウォールストリートで人気絶頂の銘柄を高PER状態で買うのは最悪の戦略である。

■投資戦略のリスクは考慮すべき最も大事な要素のひとつである。

■グロース戦略とバリュー戦略を結合させるのが投資パフォーマンスを向上させるための最善の方法である。






コンテンツ
株式投資と読書 バフェットの読書法
株式投資と株式会社と資本主義
株式投資と読書 読書しなくてもネットで十分だという人の末路
ウォール街で勝つ法則 株式投資で最高の収益をあげるために
一貫して賢明な投資戦略を用い続けることが長期的に市場で勝つ唯一の方法である
海外株式投資は海外ETFを利用して投資
 
書籍本文からの引用は記事中の

の中に記載しています。